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HOME  >  競技ルールとよくある質問   >  競技ルールとよくある質問(内容)

 走り高跳び(棒高跳び)は陸上競技の中で最も同記録が発生しやすい種目です。 最高記録が同じになった選手の順位はどのようにして決められるでしょうか。 ルールでは次の3段階の方法にて順位が決定されます。

1.同記録になった高さでの試技数が少ない方を上位とする。
 ・最後の跳んだ高さを何回目にクリアしたかです。1回目にクリアした選手が上位になります。

2.同記録になった高さまでの無効試技数が少ない方を上位とする。
 ・無効試技(×)の数が少ないほうが上位になります。最後に跳んだ高さ以降の数は数えません。

3.1・2でも1位が決まらない場合は追加試技(ジャンプオフ)を行います。
 ・追加試技の最初の高さは最高記録の次の高さです。
(以前は跳べなかった高さの最も低い高さでしたが2008年にルール改正されています。)
 ・追加試技ではそれぞれの高さを1回のみ試技をします。
 ・2人以上がクリアできた場合。1人もクリアできなかった場合は走高跳は2cm、棒高跳は5cmでバーを上げ下げして、再度試技を行い、最終的に一人になるまで行います。(クリア出来たら上げ、出来なかったら下げる)
 ・このルールは1位決定のみに適用され、2位以下には決定戦は行いません。但し1位決定戦の結果生じた2位以下の順位はそれに従います。

 よく誤解されがちな注意点。

・以前(198?年まで)は全体の試技数も順位決定に意味があり、パスの数などがよく決め手となりましたが、今はそのルールは無くなっています。年配の方ではまだこのルールを覚えている人がいて誤解されていることがあります。

・追加試技の記録は公式記録として有効であると同時に、それまでの最高記録を上回った場合には追加試技の記録が最終記録になります。(ex.1m85cmを失敗した2人の選手が1m80cmで並んだ場合、追加試技にて片方の選手が1m85cmを成功した時は、優勝記録は1m85cmになります。)

・上記3のルールは1位決定戦のみであり、下位の順位決定戦には使いません。要は2位以下の同順位には決定戦は行いません。大会が予選会となっていて上位6位や3位を選ぶために決定戦をする場合は、大会の決勝ラウンドとは切り離して別に行わなければなりません。ですのでこの場合の決定戦によって最終順位が変更されることはありません。※6位が2人いて決定戦を行い上の大会への進出者を決定しても、成績は6位が2名になります。

このようなルールのある走高跳は陸上競技で最も駆け引きのある種目です。

過去に無いハイレベルの戦いとなった北京五輪の女子走高跳を例に見てみましょう。

北京五輪女子走り高跳び

試技順が競技に大きく影響したように思います。
こういう見方をすれば走高跳ってもっと面白くなりますね。
走り高跳び・棒高跳びは他のフィールド競技よりも試技順が競技に影響するように思いますが 試技順はランダムに決定され、途中で順番が変わることはありません。競技者が残り8人を下回ったらその時点の順位で並び替えるなどすればもっと競技が面白くなるように思います。 テレビ放映を意識しているIAAFですからそんなルール改正もあるかも知れませんね。


アスリートランキングドットコムでは試技の内容を入力するだけで順位を付与してくれます。(試技を入れずに最終記録のみを入力することもできます)また複雑な追加試技のルールにも対応している他、順位決定戦ラウンドも簡単に作成できますので安心です。 IAAFのルール改正にも即座に対応。最新ルールのシステムが利用できます。

(2008.09.03) (2012.06.13追記)

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